2018年01月29日
続・教育改革病という病い
前回のブログをご覧頂いた方がとても多く、学校の現状を知っていただくいい機会になったと思います。
そこで、実際のセンセイがどれだけたくさんの業務を抱えているか、そして、時間がないかを書きたいと思います。
センセイの放課後には、次のような仕事があります。
《毎日の仕事》
①教室の清掃・整頓
②テストやプリントの丸つけ
③ノートへのコメント書き
④保護者への電話(必要に応じて)
⑤次の日の授業(6時間分)の準備
⑥学級通信の作成
《週・月ごとの仕事》
①学年の打ち合わせ
②校務部の会議
③職員会議
④校内研修
⑤学年通信の作成
《不定期な仕事》
①校外研修のレポート
②各種調査物
③自己評価シートの作成
④市の教育研究会の業務
⑤通知表作成
⑥管理職に頼まれる業務
⑦PTAの業務
思いつくものを書き出しましたが、これ以外にもまだあります。
では、これらの仕事を行う時間がどれだけあるか、ご存知ですか?
一般的な学校の勤務時間は、
出勤時刻8:00〜退勤時刻16:30
休憩時間15:30〜16:15
といった感じです。
6時間授業&帰りの会が終わるのは、15:05なので、放課後の時間は実質40分間です。それでは終わらないので、休憩時間を取らずに仕事をしているセンセイが多いです。
高学年は週28コマの授業があるので、5時間授業が週2回で、6時間授業が週3回です。
放課後の40分間なんて、あっという間です。会議や打ち合わせをしていたら、気がついたら退勤時間を過ぎていることなんてザラにあります。
2020年度からは授業時数が週29時間になり、放課後の時間はますます少なくなります。それと反比例するように仕事ばかりが増えます。
精神疾患で休職しているセンセイが年間5000人います。これだけの仕事を毎日こなしていれば、精神面のみならず、健康面でも病んでくるでしょう。
休職者が出れば、別の教員にその負担が上乗せされます。フリーの教員が変わりに授業を受け持ったり、教頭が担任を代行したりする学校もあります。
一体、どうなれば、学校から仕事が減るのでしょうか。
Posted by nori910 at 20:13│Comments(0)