2018年10月10日

夏休みの課題は必要か?

前回の「宿題は必要か?」に続いて、家庭学習についての話題です。

今回は

夏休みの課題は必要ですか?


夏休みの期間は地域によって異なりますが、
約40日間(北国では25日間)あります。

学校の先生は、その間、全く勉強しなかったら困ると考え
たくさんの課題を与えます。

◯宿題プリント集、またはドリル
◯日記、絵日記
◯自由研究、工作
◯読書&読書感想文
◯運動の記録(なわとび、水泳、マラソンなど)
◯家のお手伝いの記録


ようするに、学校があるときと同じことを要求するわけです。

夏休みの意義はそもそもなんでしょうか。
「暑いから」「先生も休むため」「学校でできないことをやるため」などなど。
実は、明確な理由はないようです。

では、実際に子ども達がこれらの課題をどのようにやっているか、先生は把握しているでしょうか?
・宿題をもらったら一気にやってしまう。
・最終日に慌ててやる。
・答えを見ながら◯写しする。
・まとめて日記を書く。
・イベントに参加して作ったものを提出する。
近年、「自由研究」や「読書感想文」の代行業者もあるとのこと。

そう考えていくと、夏休みの課題が必要なのか?と思えます。

夏休みの課題は

「学習」ではなく「学び」

に転換するといいのではないでしょうか。

「学校ではできなかった体験をする」
「いろいろな人と触れ合い、将来像や価値観を育む」
「家事や親の仕事を手伝い、職業観を高める」


学力より、広い意味の「学び」のための期間

にする方が、子ども達の将来のためになると思います。

夏休みの課題がなくなれば、先生方にもメリットはあります。
宿題の準備、提出後の点検、工作や自由研究の扱い
それらがなくなれば、業務がかなり軽減されます。

『課題がなかったら、だらだらしてしまう。』
と嘆く先生や親もいらっしゃると思います。

脳科学者の茂木健一郎さんは、次のようにおっしゃっています。

「夏休みの本質は、ぼんやりすること、ほうけることだと思う。ふだんとは違うことをやって、ぼーっとする。そのことが夏休みの価値であって、学期と同じようなことをやるのは、夏休みの趣旨に反している。夏の間は、みーんみーん、ジリジリとぼんやりしていて、新学期とともに「はっ」とするのが良い。」

今の子どもは、昔と違って、学校でたくさんの脳を使っています。
夏休みぐらいゆっくり脳を休ませてもいいかもしれません。



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Posted by nori910 at 14:19Comments(0)

2018年10月07日

宿題って必要ですか?

※前回も書きましたが、不愉快になる方はお読みにならないように。
※あえて極端な書き方をしますが、学校を全否定するつもりはありません。



①担任がやっていること、それ必要ですか?

学級担任が、授業や学級経営で行っていることで
必要がないものはないでしょうか?

まず、最初に上げるのは

宿題って必要ですか?

ということです。

そもそも宿題は何のために出しているでしょうか?
私の経験からすると

・家庭での学習習慣を付けるため
・学校で学んだことを復習するため


だと考えます。

確かに「学習習慣」「復習」……大切ですよね。

ここで考えてみてください。

毎日持ち帰らせている宿題プリントを1~2枚やらせることで学習習慣は付くでしょうか?

きちんと机に向かって一定時間宿題をして、学習習慣を定着させている子は
どれぐらいいるでしょうか?
寝る前に言われて慌ててやったり、学校に来てからチャチャっとやったりする子もいます。

宿題が学習習慣の定着につながっているとは言い難いです。

復習については、一律の宿題を出している限り、十分とは言えません。
同じ計算プリントでも、2~3分で終わらせる子もいれば
理解が不十分で、時間がかかる子もいます。

個別の課題でない限り、宿題の意義が薄いです。

そのような、効果の薄い宿題のために、先生は苦労しています。

毎日宿題プリントを作成・印刷し
提出した宿題の◯つけをします。
宿題忘れの点検や、間違い直しの指導もします。
これを毎日しているのです。

宿題がなくなったら、どれだけ業務が軽減されることでしょう。

その解決策としてITの活用はどうでしょうか。

児童全員にタブレットを持たせ、個別学習に対応したドリルソフトを入れておきます。
その子の学習レベルに応じて学び進めることができますし
苦手な問題を何度も挑戦することができます。
学習した時間も管理することが可能ですし、◯つけも不要です。

こういうプログラムを開発している企業はたくさんあります。
そういう企業を提携をしていくのも一つの方法ではないかと思います。



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Posted by nori910 at 23:11Comments(0)

2018年10月03日

「学校の常識は世間の非常識」……ということもありますよね

私は

学校にある常識をいったん疑ってみる

という視点から投稿をしていきます。
これは、現役で奮闘されている教員を批判するものではありません。
それだけはご理解ください。

私は、「自分の力では無理」と尻尾を巻いて学校を飛び出した人間です。

それでも、一般教員と管理職を経験して
そして、学校を離れて
見えていた、見えてきたことを提案します。

「現実的ではない」「じゃあ、自分でやってみろよ」
ということもあるかもしれませんが、
新たな取組への気付きになれば幸いです。

① 担任がやっていること、それ必要ですか?
② 不要な会議、やめて困りますか?
③ 「やめる」「変える」でミニマムでスリムな学校に
③ 前例踏襲にならざるを得ない現実、そこからの脱却
④ 飾りじゃないのよ校長は
⑤ 学校は先生たちの私物ではない、もっと開放しよう


こんなプロットで毒を吐いていきます。

私が教員になりたての平成ひと桁の時代はパラダイスでした。
実際はどうか分かりませんが
「授業時数を守って」「教科書を最後まで」教えていれば問題はありませんでした。

それが今は
指導内容、指導方法も明確に示され
到達目標もあります
新たに導入しなくてはならない「◯◯教育」もあります。

だからこそ

今までやってきたから
子どもたちのためだから


という崇高な理念は、一旦横においておきましょう。

学校の取組の全てが「子ども達」のためであることは
全国すべての学校、すべての教員
がもっている理念であると信じています。

しかし、もう詰め込むのは限界です。

スクラップ&ビルドしましょう。

そのために、全ての活動を一度疑ってみましょう。
クリティカルシンキングです。

なにか別の方法、単純な仕組みが見つかると思います。

教員が健康で楽しく教育活動を行える日々が復活することを願って。




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Posted by nori910 at 12:51Comments(0)

2018年10月01日

クリティカルシンキングで、今の学校の取組を見てみよう

「学校が壊れる」という特集が東洋経済で組まれたのが1年前。
いくつかの提案が示されていましたが、相変わらず学校はブラックなままです。



なぜブラックなまま先生方は働いているのでしょうか。
それは、

子どものため

という神聖なるお題目のため、やることを削らず、増やし続けてきたからです。

もう1つは、

去年もやっていたから

という全く根拠のない理由で続けられている取組がいくつもあるからです。

そう考えると、
「これは何のためにやっているの?」
「これって学校でやるべきこと?」
という取組もたくさんあります。

今こそ、学校の教員だけでなく、社会のみんなが
学校の取組に疑問をもち
クリティカルシンキング
見直す必要があるのではないでしょうか?


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Posted by nori910 at 21:40Comments(0)

2018年05月23日

学校を多忙にした原因は

学校が忙しくなってきたキーワードとして「競争」「精度」が挙げられます。

学校は子供たちに勉強を教える場所ですから、結果に対してコミットする必要があります。
公立学校の教員、特に小学校の教員が、結果責任に疎かったということは否めません。

勉強ができる、できないは本人の問題とぬるく考えていた教員もいるはずです。
子供の成績が上がらなくても、給料に影響はしませんから。

ところが、学校の体質を大きく変える出来事が2007年に起きます。
「全国学力・学習状況調査」の実施です。




その背景の1つに、「PISA2003,2006」の結果があります。
PISAは、OECD加盟国の15歳の学習到達度の調査です。

《2003年 30か国中》
    読解力 12位
    数学的リテラシー 4位

《2005年 30か国中》
    読解力 12位
    数学的リテラシー 6位
    科学的リテラシー 3位

この結果を受け、『義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る』ことを目的に、全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に、全国学力・学習状況調査を実施しました。

建て前では、調査結果は各学校の授業改善に役立てるです。
しかし、実際は、都道府県ごと、市町村ごと、学校ごとの順位付けになっています。
その結果、学校は見えない競争を強いられているのです。

さらに、学校には「平均点をあげるように」「正答率をあげるように」と、結果の精度を高めることが求められます。

これが学校を多忙にしている原因の1つであると言えます。

私が心配しているのは、この学力・学習状況がいつまで続くか、ということです。

《2015年 35か国中》
    読解力 6位
    数学的リテラシー 1位
    科学的リテラシー 1位

学力・学習状況を実施し、10年でここまで学力は向上しました。
しかし、調査を始めるときに、「いつまで実施する」という到達目標を定めていません。
しかも、上記の目標を掲げたら、そうそう止めるわけにはいきません。

「学校の多忙化解消」「教員の働き方改革」を本気で行うなら、学力・学習状況調査を見直すべきだと、私は思います。

  


Posted by nori910 at 17:07Comments(0)

2018年05月14日

スクールロイヤー

スクールロイヤーを取り上げたドラマがNHKで放送されていますね。

http://www.nhk.or.jp/dodra/yakeben/

学校というところは、今までは法律から遠い場所にいました。

しかし、これからは法律的な見方をしていなかなくてはならない時代になりました。

「部活の音がうるさいので、学校が公害施設に認定される」
「教育活動での事故で訴えられる」
「過労死で学校管理者が訴えられる」

といったことが、もう校門の前で来ていることに、教員は気づかなくてはなりません。

そして、学校に関する法律を勉強しておくことも大切です。

現にドラマでも、教員の長時間労働が取り上げられています。そして、それに対して、自分には責任がないと逃げる校長(小堺一機)もいます。この校長のディテールはなかなか現実荷近いものがあります。

ともあれ、働き方改革も法制化されたら、教員はそれについても自分事として知っておきましょう。  


Posted by nori910 at 10:12Comments(0)

2018年04月28日

ベクトル合わせで、効率的な学校運営を!



学校を円滑に、かつ、効率的に進めるためには、目指す方向を共有することが大切です。
いわゆる「ベクトル合わせ」です。

学校という組織は、4月に教職員が大きく変わり
ベクトルが揃わないまま、次の日からは「学級事務」「新学期の準備」「入学式の準備」が始まります。
これらは全て教員の経験則で行われています。

一旦スタートしてしまったら、なかなかベクトルは揃いません。
些細なことですが、
「給食の配り方を揃えましょう。」という提案があっても、「もう当番表をつくったので困ります!」と反対されます。
「家庭学習はノートにやらせましょう。」と提案しても、「私はプリントの宿題を出したいので反対です。」と却下されます。
これは指導方法の1つの例ですが、学校という組織は共通の取組が実行されない組織なのです。

新年度早々に、「目指す方向」を校長が示し、
それに向かって、各学級、各校務分掌では何を取り組むかを具現化していくこと
が必要です。

その際、校長が示すビジョンは、焦点化したものでなくてはなりません。
「学力向上」「体力づくり」「心の教育・道徳教育」「特別支援教育」「生徒指導(不登校・いじめ)」「安全・健康教育」etc...
学校には取り組まなくてはならないことが山積みです。

ここで校長が英断し、「今年はこれを重点にする」ということを決めることが肝心です。
あれもこれも手を付け、結局どれも中途半端でできていない、という学校があまりに多すぎます。
『一点突破 全面展開』
でいくべきです。

新学期早々、少し時間はかかりますが、
「どこに向かって(目指す姿)」「どのように(重点事項)」進んでいくのかを
全職員が理解すること
で、1年間の取組が円滑に進むことは間違いありません。

学年・学級の経営方針は、これに基づけばよいですし、
各校務分掌は、校長の経営方針をどう具現化すればいいかで判断すればよいのです。

私案ですが
このベクトル合わせを4月の1週目(始業式ぐらい)に行います。
それをもとに2~3週目に、学年や分掌で計画案を立案します。
4週目に、全体で計画を確認します。

「計画ができていないと、新学期が始まらない。」とおっしゃる方がいるかもしれません。
確かにそれも一理あります。
しかし、今までの計画はどうやって作っていたでしょう。
おおかた、昨年度のデータの月日だけ変えて提案していたのではないでしょうか。
そう考えると、計画なしでも4月ぐらいは学校は動いていきます。

会議に時間をかけないことが、働き方改革のように思えますが、
「時間をかける会議」と「時間をかけない会議」があります。

一見遠回りに見える「新年度会議」に時間をじっくりかけることが、業務の効率化の近道になると思います。

《まとめ》
 ◯4月の1週目に「ベクトル合わせ」をする。
 ◯そのために、校長はビジョンとゴール(めざす子ども、めざす学校、めざす教員)を明確にする。
 ◯ビジョンに基づいて、4月中に新年度計画をつくる。
  


Posted by nori910 at 21:01Comments(0)

2018年04月24日

学校の働き方改革を考えていく



先日、NHKクローズアップ現代「シリーズ働き方改革 残業80時間超・現場で何が」が放送されました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4116/

コメンテーターで藤原和博氏が出ていましたが、コメントを話される時間が十分でなかったのは残念でした。

2020年から実施される新学習指導要領では、「学校改革」と「教員の働き方改革」が両輪になっています。

学校改革は、「道徳の教科化」「3〜4年生の外国語活動、5〜6年生の外国語科」「コミュニティ・スクールの実現、社会に開かれた教育課程の実現」です。これらは新たにビルドされるものです。

何一つスクラップされることないままで、教員の働き方改革を考えていかなくてはならないのです。

これはもはや学校単位で考えられるものではありません。市町村教育委員会、都道府県教育委員会が本腰を入れて取り組まなくては、抜本的な改善は見込めないでしょう。

しかし、それを待っていては、教員が次々と倒れていくばかりです。

やはり、学校で改善できることはやっていくことが大切です。

私はこの春、学校を離れました。今だからしがらみもなく言えること、学校の実際、大胆な改革の発想について、書いていこうと思います。  


Posted by nori910 at 10:51Comments(0)

2018年03月09日

ビルド&ビルドで、センセイは潰れる



企業で新規事業を行うときには、前の取組や成果が上がらなかった取組を廃止します。スクラップ&ビルドしないと、企業は業績が上がりません。

しかし、学校はこのスクラップができないのです。

それは何故か。

ほとんどの学校の取組には大義名分があるからです。
『全ての子供の学力を高める』
『子供たちの体力低下を食い止める』
『不登校児童を減らす』
『いじめをゼロにする』
『教師の指導力を高める』
など、どの取組もハッキリとした目的があります。

だから、一度始めたら止めるわけにはいかないのです。

OECD学習到達度調査(PISA)で、学力が低下した日本の15歳ですが、脱ゆとりで、『科学的応用力』『読解力』『数学的応用力』の3分野は、いずれもV字回復しました。

要するに、日本の子供たちの学力は高まってきたのです。

しかし、全国学力・学習状況調査はなくなりません。全国の教育水準をはかるという名のもと、都道府県の競い合いは続きます。

同じことが、体力テストにも言えます。
 
文科省から降りてくる取組や調査物で、スクラップされたものはほとんどありません。
さらに、教育委員会からの取組や調査物、学校の取組……

とにかく、ビルド、ビルド、ビルド………

これではセンセイは潰れてしまいます。
そして、センセイが一人潰れると、学校が回らなくなります。
  


Posted by nori910 at 19:40Comments(0)

2018年03月03日

ワイガヤ体質からの脱却すべし



教員の業務の改善は、変えられることから変えていくことが大切です。

▽業務の量を減らせるか?
▽業務の質を下げられるか?

いずれもすぐには着手できません。そこで、できるのは

○業務の効率を高める

ことです。子供が下校してから退勤時刻までの時間が限られているのであれば、その時間内にどれだけの業務をこなすかが鍵です。

パソコンが普及する前の職員室は、考える作業より手作業が多かったです。ですから、多少おしゃべりをして情報交流しながらでも仕事ははかどりました。

しかし、今ではほとんどのセンセイがパソコンに向かって仕事をしています。ということは、脳を働かせているので、静かな環境の方が仕事がはかどります。

それなのに、職員室の環境だけは昔と変わらず、学年ごとのシマでわいわい、ときには、シマをまたがってガヤガヤ………。

これでは効率はあがりません。

それを解決するためには、談話スペースを設けると良いでしょう。情報交流をしたければ、そこで話をし、自分のデスクでは集中して仕事をする。

別室が無理ならば、パーテーションを区切るだけでも違うと思います。

こうしたできること、見えることから改善していきましょう!
  


Posted by nori910 at 11:54Comments(0)